社歌を作る際、社員の方を巻き込みながら会社全体で作っていきたい、というご要望はとても多く、また、そういった作り方をすることで、長く愛される社歌になっていくのも事実です。
それでは、社歌制作プロジェクトはどのようにすすめていけば良いのでしょうか?
①社歌制作プロジェクトのメンバーについて
会社の規模によるので、そのメンバー数は一概には言えませんが、5名~20名くらいが妥当と思われます。
プロジェクトリーダーは社長様であったり、社歌制作責任者の役員の方であるのが一般的です。
メンバーはさまざまな部署から、また年齢層や男女比もバランスよくしていくのが良いでしょう。
メンバー選定にあたっては、プロジェクトリーダーからの指名の場合も、社内でプロジェクトメンバーを公募して募っていくというやり方もあります。
②社歌制作プロジェクトのすすめ方
多くの場合、社歌の作曲に関してはプロ作曲家にお任せいただくことが多いので、社歌制作プロジェクトは作詞の部分に関わっていく比重が大きいと言えます。
またプロジェクトは社内でのキーワード公募などと連動します。
社内のみなさんから出てきたキーワードを精査し、歌詞にどのように組み入れていくか、をプロジェクトで話し合っていきます。
では、作曲と作詞(キーワードをもとに専門家が整理して歌詞を完成させる)を弊社にお任せいただいた場合の一般的なプロジェクトのすすめ方を解説します。
1)キックオフとキーワードディスカッション
第一回目はキックオフとキーワードディスカッションです。
まずプロジェクトリーダーの方から今回の社歌制作の主旨や完成までのスケジュールなどを話していただき、可能であれば他社の社歌などを参考に聞きます。
そして、プロジェクトメンバーの方々を1グループ4~5人程度に分け、自社を表すキーワードを話し合っていただきます。
グループが複数できたときは、それぞれに発表しあうのも良いでしょう。
このディスカッションは、そのあとプロジェクトメンバーが自分の部署や拠点に帰ったときに、より多くの社員からキーワードを収集するための演習のようなものです。
この第一回目のあと、プロジェクトメンバーは各自の持ち場に戻り、同じようにキーワードディスカッションをし、社員の方々からのキーワードを集めていただきます。
2)キーワードの精査と曲調のイメージ
第二回目は、各自が社内から集めたキーワードを出し合い、それを話し合いながら精査していきます。
歌詞に入れたいキーワードを20~30ワードくらいにまとめあげていきます。
時間があれば、プロジェクトメンバーで作詞をしてみても良いでしょう。
さらに、そのキーワード群から、社歌に合う曲調はどのような曲調なのか、も話し合っていきます。
そして、まとめたキーワードと曲調の希望をいただきます。
弊社はそのキーワードをもとにいくつかの歌詞案を制作します。
3)歌詞案から選択、曲調の精査
第三回目は、いよいよ歌詞案をプロジェクトで披露させていただきます。
プロジェクトメンバーは、その歌詞案をもとにディスカッションをしていただき、最適なものを選び、またそこに他の案の良いフレーズ等もピックアップしたうえで歌詞の最終調整を行います。
また、その歌詞案に沿った曲調も絞り込んでいきます。
弊社はその歌詞案を持ち帰り、調整をしたうえで歌詞を完成させます。
その後、その歌詞に対してプロジェクトメンバーの希望の曲調を踏まえたうえで作曲をしていきます。
4)楽曲案の選択、最終調整
第四回目は、ついに楽曲案の提示です。
この時点では仮歌といい、ワンコーラス(一番のみ)を仮歌の歌手(こういった検討中の楽曲を歌う専門家)が歌入れをしています。
そして、いくつかの楽曲案から、今回社歌にもっともふさわしいものを選んでいただきます。
その選ばれた楽曲が社歌となります。
ここが社歌制作プロジェクトのミッション達成となります。
このあとは作曲の微修正、編曲(楽器の幅を増やしてさらに楽曲のクオリティを上げる)を経て、本番歌手によるスタジオ収録となり、社歌が完成します。